東日本大震災支援活動
「歌声ひろば」開催
定期的に宮城県南三陸町の仮設住宅を回り、高齢者を対象に歌による心のリハビリ「歌声ひろば」と子供達に遊びの機会を提供する「子ども縁日」を開催してきました。今回4月にボランティア3人と代表が現地を訪問しました。今回14回目の訪問になります。
三日間で六か所の仮設住宅を回りました。今回訪問した仮設住宅の住民は来年中には、ほとんど新たな住宅に移り住めるという期待感からか、前回よりほがらかで、歌の後に行うお茶会もにぎやかでした。しかし、年月は経ても、あの時のことを思い出すとやはり気持ちが萎縮し、涙が出てくると皆が言っておられました。
新たな住宅は結構な家賃を払わなくてはいけないため、単身の高齢者は家賃のいらない仮設住宅から出たくないとのことで、行政では移住を望まないその人たち用に、数十か所ある仮設住宅のなかから数か所を補修して長期で住める住宅として、そこに移住させる予定があるとのことです。しかしその単身者用の仮設住宅も公平を期するために額は下げるも家賃を徴収するとのことです。
「歌声ひろば」に集まった方の中には、がれきの撤去、港や道路等は国の支援金で大規模に整備が行われているが、漁業や水産加工業で生計を立てていないサラ―リマンや年金生活者にはそこに莫大のお金が使われても仕方がない。すこしでもいいから新たな住宅整備にも予算を回してくれればいいのにと愚痴をこぼしていました。また、漁業や水産加工業にたずさわっている人は一戸建て新築を建てているが、そうでない人は集合住宅に入るしかないのね。という人もおられました。
「子ども縁日」開催
今回も仮設住宅で高齢者の「歌声ひろば」の傍ら、子供たちのために「子ども縁日」を開催しました。
当日は春休みの平日でしたので、子供の面倒を高齢者が見る役でしたので、「歌声ひろば」と「子ども縁日」を同時に開催することで、高齢者の参加を促すことができました。
子ども縁日では、巨大シャボン玉作りと、おもちゃの魚を水に浮かばせた金魚すくい、巨大ふうせん飛ばしをしました。
南三陸わかめ販売協力
前回と同様にわかめを加工販売して仮設住宅の女性の収入とおしゃべりの場を提供し、同時にわかめ販売の利益で各地の仮設住宅の高齢者と子供のお茶会や演芸大会などを開催している「NPO法人未来南三陸」のわかめを販売協力しています。
前回の報告書に同封しました案内文を見て、直接わかめを購入いただいた方がたくさんいらっしゃいました。「NPO法人未来南三陸」を訪問した際にお礼を述べられました。
なお、わかめは「NPO法人みらい南三陸」が支援している地域である戸倉地区の海岸でとれたものです。早朝に港に行き、わかめの加工風景を見学しました。どうぞ寺院の行事の際に記念品としてお使いいただけるようお願い申し上げます。
連絡先:NPOみらい南三陸 http://mirai-minamisanriku.jimdo.com/
TEL/FAX 0226-46-9435