2012年春 「被災地にお菓子を贈ろう!花祭りプロジェクト」 報告書

経過報告

当初は宮城、岩手の沿岸部への保育園、幼稚園、小学校への配布を考えました。ところが約8,000名の子ども達に一人当たり500円程度のお菓子セット(お菓子とカードと甘茶飴)を配布しようとすると、お菓子代として400万円位かかってしまいます。その他、全国のご寺院様への募金の依頼文にかかる郵便料1万ケ寺分の80万円、お菓子の被災地への輸送費、梱包資材代、通信費、現地での配布の打ち合わせの為の交通費等を考えると、550万円位はかかると試算いたしましたが、皆さまからのご寄付がいくら位になるか予測がつきかねました。

とにかくまず初めの出費となる全国の主だった寺院に送る郵便代を浮かせる為に、寺院に仏具や書籍等を販売している業者、数10社にお願いをしたところ、一つの出版社様が「被災地にはなにか支援をしたいと思っておりましたので」と快く協力していただく事になりました。そこで約1万件のご寺院様への「花祭りお菓子プレゼント」のお知らせが、無料で可能になりました。そして全国のご寺院様より約200万円のご寄付を頂く事ができました。

しかしまだ「仏教子ども救援基金」の予備費を加えましても予算額には及びませんので、次にお菓子をなるべく購入しないで済ませる為に、お菓子を企業から集めて配布しているNPOセカンドハーベストに協力を依頼しましたところ、必要なお菓子の約25パーセントの提供を受けることができました。次に全国のお菓子メーカー約100社にお菓子の寄付のお願いを致しましたところ、約20社ものメーカーから協力があり、合計で必要なお菓子の60パーセントが確保されました。次にパチンコの景品としてパチンコ屋さんが大量にお菓子を保管しているだろうと考え、全国のパチンコチェーン数10社にお願いをしましたところ、3社ほどが協力をしてくださいました。そして合計で必要なお菓子の80パーセントが確保されました。残りの20%分のお菓子はお菓子メーカーから卸値以下で購入しました。こうしてお菓子の購入費を抑えることができました。また、甘茶飴もメーカー様より卸値で購入させていただきました。

お菓子が揃いましたのでお菓子セットの製作を始めました。仏教子ども救援基金のスタッフでは間に合わない数の多さでしたので、事務局があるいすみ市の小学生とその母親を中心にボランティアを募り、数日間で梱包まで至りました。こうしてセットの制作については、これらによって予算内で配布が可能になりました。


配布に関しましては、スタッフが現地に赴き、仮設住宅を一軒一軒回り、仮設住宅の自治会長に配布のお願いをするという計画をいたしましたが、配布対象地域の仮設住宅だけでも500か所に上るうえ、スタッフの派遣費用がかかりすぎる為断念しました。配布先を各被災地の役所に相談したところ、陸前高田市の教育委員会が陸前高田市の全小学校への配布の手配をしてくれました。宮城県におきましては、曹洞宗宮城県宗務所の全面的な支援を頂き、多くのご寺院様のもつ地域他ネットワークを活用していただき、被災地の各小学校、保育園、幼稚園に配布のお願いをする事ができました。このようにして何とか7,800個のお菓子セットを配布するに至りました。

 

誠にたくさんの方々のご協力によりこのプロジェクトが実行できた次第です。心よりお礼申し上げます。なお、おかげ様で80万円ほどの寄付金が残りました。この残金は継続中の生活雑貨支援事業、並びに被災地での子ども縁日プロジェクトなどに活用させていただきます。

 

2012年 春

「被災地にお菓子を贈ろう!花祭りプロジェクト」

 報 告 書

 

1. ご挨拶

 

2. お礼状の一部を紹介します

 

3. 経過報告

 

4. お菓子配布先一覧

 

5. 収支報告

 

6. 物資支援と募金のお願い