現在「仏教子ども救援基金」のカンボジアでの活動は、首都プノンペンとコンポンチュナム州の農村部で展開しております。プノンペンではゴミを売買する店にて、ゴミを売りに来る子どもに怪我の手当や、医薬品、石鹸、マスクなどを配布しております。それと同時にインタビューをし、経済苦や、仕事に従事しており時間が取れないなどの理由で通学出来ない子どもを探しています。以前は数多くのスラムに行き、通学出来ない子どもを探していましたが、私のようなNGO関係者がスラムに行くとたちまち噂になり「自分の子供は学校に行っていない」と言って親達が集まってきます。しかし、ほとんどの場合支援を受けたいが為、嘘を言っている人たちがほとんどで、それを見分けるのはとても困難です。なので、ごみ屋で一日中活動をしていれば、いつもゴミを売りに来る子供は実際に学校に行っていないと判断できるので、ゴミの売買する店での活動は、保健活動と通学できない子供の調査という二つの役割があります。
写真の女の子の名前はサンバァ(6才)で、彼女は毎日街でゴミを集め売りに来ているので、通学出来ていない状況です。
プノンペンでの活動はある女性を通訳として雇っております。彼女は母子家庭で、彼女も息子もHIVウイルス陽性者であり、 彼女はすでにエイズを発症しております。彼女は体力的にハードな仕事はできないため、職にはつけず困っていたので通訳として雇い、その給料で家計を支えて います。彼女の息子も、経済苦のため通学出来ないでいます。
次にコンポンチュナム州での活動です。カンボジアは都 市部や街から離れれば離れるほど、経済的に貧しいのが実感できます。農村部ではほぼ100%の人が稲作従事者であり、米を十分な現金収入に繋げるのはとて も困難な状況です。また街から離れれば離れるほど学校の数も減っていき、学校まで距離が遠すぎて通学出来ない子供も多いです。主に以上の二つの理由で、カ ンボジアの農村部には通学できない子供が多いことが調査で分かりました。これからは、街から離れた山岳地帯にまで どんどん調査範囲を広げていき、通学出来ない子供を探すと同時に、その子供の家庭の現金収入を上げるサポートします。それにより通学出来るようになると同 時に、都市部や他国に売春目的で売ってしまわれる子供を減らすのが我々の活動の目的です。
以上
仏教子ども救援基金
ボランティア
坂谷 拓実