「ラジニスタン流民」支援…現在仏教子ども救援基金では北インドのラジニスタン州からタミルナード州まで行商に来ている流民の子ども達に対する教育支援(青空「英語」教室)を行う準備を進めております。来年の1月から試験的に1ヶ月単位で区切って始める予定です。
<流民テント(計30世帯/200名/…内14歳以下50名) と 子ども達>
「セーラム調査」…10月に南インド、セーラム県の農村地域を支援している地元NGO「Rural Women
Development
Trust」を訪れました。同時に彼らの管轄する農村地域を取材させてもらった際、5件の児童労働現場に案内してもらいました。これらの村はみな「ダリット」と呼ばれる最下層のカーストの人々で構成されていため、今でも差別的な環境に置かれていることから、貧困から抜け出せずに家計を支える為にやむを得ず、14歳以下の児童でも村の工場や土木現場などで働くことも珍しくないとの事でした。しかし、もう少し詳しい調査をしなければ、ここのNGO団体を通して支援をする事は出来ないと判断した為、来年の1月にもう一度、訪問して支援をする必要があるのか否かについて再度詳しく調査をした上で後日改めて其の結果をご報告させていただきます。
「デコボールペン生産」…昨年度から協同で現地(Dindugul )の調査活動を進めていた地元NGO「Stanley Arms of Love
Trust」の代表スタンレー氏がフェアトレード商品及びオーガニックスパイス&コーヒー&紅茶の貿易会社を来年の1月に設立することとなりました。また、この新会社が我々と協同で開発したフェアトレード商品「ギフト用デコボールペン」の製作スタッフについては現在SALTがミシン指導支援を行っているスラム在住の貧困女性達の内、特に貧しい6名の女性を雇用することに決まりました。*現在、彼女達は訓練期間を終え、すでに商品の製作に取り組んでおります。
「北インドでの調査活動」予定…12月から北インドのビハール州にあるブッタガヤという都市の農村地域及び同州の州都パトナにて児童労働の調査に入ります。また、その後は「ラジニスタン流民」の住所地となっているパーリ県まで行き、彼らが出て行った村の状況の調査に入ります。
以上で2012年度11月までの南インド活動報告を終了します。
仏教子ども救援基金
ボランティア
齋藤 泰治